おはようございます。
中小企業診断士のシンです。
皆さんいつもブログを読んでくれてありがとうございます。
本日は「2次試験対策 事例Ⅱ H27年度 高付加価値やコスパで勝負」です。
まずは対応する過去記事です。「2次試験対策 事例Ⅱ H27年度 商店街に何を提案するのか?」「2次試験対策 事例Ⅱ もと歓楽街の超広域型商店街」は下記です。
最近の商店街や飲食店
世の中変わってきましたね。近所の商店街や飲食店街をプラプラしてみてください。
今年は既にコロナ影響でシャッターが下りているお店が多くなってきました。
特に飲食店は営業がなかなか始まらなかったり、既に退去工事に入っていたり、
外に出かけると店舗の入れ替えを日々感じます。
よく夜は飲みにいってましたが、今年はめっきりいけてないですね。
自分は勉強期間中も週に1回土曜日は飲みに行く日としてました。
飲みにいくといっても勉強を1日やったあとの21時以降とかでしたが。
夜の東京の街を出歩いてもお店が閉まっていると、ネオンもなく暗く感じて活気を感じませんね。地方にいるような錯覚さえ感じます。
こんな世の中の状況では、今年の受験生はコロナが頭よぎると助言の方向性がブレブレになってしまうと思います。「それだけじゃ、客を呼び戻すことは無理でしょって。」
夜の営業をやめて、昼の営業に特化する。
昼と夜で店の看板を変えて営業・二毛作をする。デリバリーに特化する。
やっぱり、世の中の状況を考慮した解答になりそうです。
またH27年の事例に出てくる歓楽街といえば、最近夜の匂いを感じる方たちがUber Eatsや宅配業界に転向している人を見かけます。
ネット検索してみると、「夜職嬢から昼職嬢へ転職」なんてサイトも出てきるぐらい、夜の仕事から昼の仕事が今の時代の流れですね。
在宅ワーク・リモートワークや、働き方の多様性だけでなく、職種の淘汰や変遷がどんどんされている感じがします。
佰食屋のビジネスモデル
ちょうど1年前2019年6月25日放送のガイアの夜明けは見ました。
去年の6月はまだ試験前じゃなかったので余裕があったのかと思います。
去年だと「働き方改革」の話題が多く、「1日6時間労働」で「年収600万円」を目指すというキャッチフレーズが印象に残りました。
売上を減らして、営業時間は3時間、100食限定、残業なし。
お客様の立場にたてば料理は当然コスパですよね。
この金額でこれって思われたらリピーターにはなりません。
1,000円払うならそれなりのクオリティを求めます。
昼だけ営業している飲食店、お弁当販売している飲食店もこのビジネスモデルであればこの生き残れるのかもしれないです。
2019年6月25日放送 残業ゼロ!"幸せ食堂"物語シリーズ「人生が変わる働き方」(1)|ガイアの夜明け : テレビ東京
国産牛ステーキ丼専門店 | 京都西院 | 佰食屋(100shokuya)
フランチャイズはまだ募集してませんね。
この厳しい世の中の情勢からして、飲食店関係のを題材にした出題はさすがに今年は出ないような気がします。
総合スーパーの低価格戦略に顧客を奪われる
前置きがながくなりましたが、H27年事例Ⅱの与件の続きです。
第5段落
⑤「同時期」に食品販売を得意とする大手総合スーパーチェーンによる織物工場跡地への出店計画が立ち上がった。総合スーパーは4階建てであり、延床面積は商店街の延床面積に比べて小規模なものとなっている。<組合>は<商店街>と総合スーパーを一体とする商業集積としての魅力向上を期待し、出店を歓迎した。なお、<B商店街>は元々歓楽街としての側面が強く、食品を扱う小売店はほとんどなく、<周辺住民>は主に<遠方の別の商店街>で食品を購入していた。「当時」の組合は総合スーパー出店を機に「食品販売を提供する総合スーパー」と「飲食、非食品販売、サービスを提供する商店街」という補完関係による商店街来訪客の増加を将来像として描いていた。しかし総合スーパー出店後、そのもくろみは大きく外れた。総合スーパーの低価格のNB商品やPB商品が、<低価格志向にある周辺住民>の非食品需要も吸収し、多くの<非食品小売店>が廃業した。また、総合スーパーに低価格を売りにする外食チェーン店が入店したため、外食需要もそれらに吸収され飲食店の売上もそれほど伸びなかった。
→やっちゃいましたね。全然思惑通りにいかず、顧客を奪われ多くの非食品小売店が廃業。最悪のシナリオになりました。この段落は外部環境変化、事例Ⅰっぽい展開です。
登場するのは競合である<総合スーパー>です。図1では一番左側通常の西側に位置しております。
翌年の平成28年の事例Ⅱ第1問の問題では、「競合の状況」について問われた問題も出ております。
さすがにこの年は競合の情報がかなり多く書かれているので、競合と比較分析して、商店街の強みを生かした生き残りの戦略を考察していく展開ですね。
→対応付る設問は第3問の設問1。
低価格ときたら、高付加価値ですね。
エブリディロープライス戦略。
大手チェーンのスーパーは、大量仕入れでコストを抑えたりして、高品質を安く提供できますね。
「なお」書き
なお書きは、かなり重要なことを書かれている時の合図です。
なお、<B商店街>は元々歓楽街としての側面が強く、食品を扱う小売店はほとんどなく、<周辺住民>は主に<遠方の別の商店街>で食品を購入していた。
この文章はヒントの文章です。
「なお、〇〇。」事例Ⅰ~Ⅲも多く出てきており、事例Ⅳでのこのなお書きが頻出です。
「なお」でかなり反応するように癖でなってます。
「なお」は普通に読んでても気づきますが、「なお」がきたらテンションが上がるぐらいの感じがよいです。「なお」はヒントの文章。
「なおちゃん」っていうと、今コロナの影響で6月に再放送がしているTBSのドラマ「大恋愛」かなあ。戸田恵梨香演じる主人公「尚(なお)」がアルツハイマー病で徐々に記憶をなくしていくストーリー。2018年10月~12月に放送。
毎回泣きました。
「なお」ときたら戸田恵梨香。
当時ドラマ巡礼飲みで「晩酌屋蒲田西口店」に行きました。
試験勉強中もたまにを息抜きを。
高層マンションはブルジョア階級
第6段落
⑥「2000 年以降」、<B商店街>周辺の環境に変化が起きつつある。それは工場街跡地の再開発である。空き地となっていた工場街跡地に高価格で販売される高層マンションが多数開発され、高層マンション街が形成されつつある。そして「2015年」以降も高層マンションの建築が計画されている(図1はB商店街周辺の概略図である)。同時に「近年」は高層マンション開発を契機とする地価の値上がりを受けて、<住宅街の中高年層>が土地・建物を売却し、他地域へ転居する例も増えつつある。この傾向は当面続くものと見込まれている。「現在」は人口の流入分が流出分を超過し、周辺人口は増加傾向にある。同時にB商店街の周辺住民の構成も変化しつつある(図2は「2015年」と「2005 年」の商圏の年齢別人口である)。
→高価格の高層マンションに住む層はブルジョア層。ダブルインカム。
普通のスーパーで買い物はせず、成城石井で買い物している層ですね。
無理してローン組んで購入したギリギリ生活の人はいないのかな。事例問題では深追いしてもダメですね。
本来高層マンションって駅直結だけどなあ。工場跡地であれば敷地面積も広いので、基本、ファミリータイプの分譲が多いはず。ターゲットはファミリー層ですね。
駅前再開発の活気のある街並みを創造します。
その中で総合スーパーと差別化。
→対応付ける設問は第1問の設問1。ターゲットの根拠ですね。
空き店舗大丈夫?
第7段落
⑦この間におけるB商店街の空き店舗率(店舗物件における空き物件の割合)は「2005年」時点で約3%、「2010年」時点で約5%、「2015年」時点で約7%となっている。この傾向に<代表理事>は強い危機感を抱いており、<B商店街>が生き残る道を模索し始めている。
→商店街の抱える問題1位は「経営者の高齢化による経営問題」
平成30年度のデータとはなますが、1商店街あたりの空き店舗率の平均は13.77%です。約7%だから大丈夫ではない課題意識は素晴らしいですね。
空き店舗が埋まらない理由をみていくと、
「店舗の老朽化」「家賃の折り合いがつかない」「商店街に活気魅力がない」などの理由が地主とテナント側双方にあります。
平成30年度商店街実態調査報告書より
一応不動産業界経験者目線で申し上げると、世知辛い世の中ですね。「結局家賃かよ。」って感じです。弱肉強食。交渉したものが勝ち。地域特性とかっていうドメスティックな文化が根付いていると思います。結局標準化されてないんですよ。データではなく、交渉力、人間力、忍耐力でしょうか。
空き店舗をど有効活用しようかの視点。
イベント会場、物産展、ポップアップショップ。
良く取り壊し前の建物を期間限定で安い賃料で貸し出して、ビジネスをやらせるやつですね。ここにはコンサルが絡んできそうです。
→対応付る設問は第1問の設問2と3、第3問の設問1。広く対応付け。
今日は、ここまでです。 実務を知っていれば知っているほど幅広く施策を提案できる事例問題ですね。
問題に対応した書籍紹介
平成27年度(2017年度)の解答解説が掲載されている書籍の紹介です。
過去問
診断協会のホームページからダウンロード
AASのホームページからダウンロード
試験問題だけではなく、解答用紙と出題の趣旨までまとまってます。
2次試験過去問ダウンロード│AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校
TAC
定番の過去5年間の過去問の解答解説。
令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分。
ふぞろいシリーズ
ふぞろいな合格答案10年データブック
平成28年~平成19年の10年間分の事例問題の再現答案とベスト解答、採点基準が記載されているので直近の過去問をやりつくしてしまった方も活用して、平成19年以降の過去問を勉強することができます。
これさえあればとりあえずの解答は入手できます。
ふぞろいな答案分析3
2014年と2015年のふぞろいの前半の合格答案部分をまとめた書籍です。解答だけでなく分析コメントや特集記事など詳細まで知りたい方向けです。
2014年と2015年のふぞろいの後半部分をの80分間のドキュメントと再現答案がまとめられた書籍です。
事例問題攻略マスター
再現答案やプロセスではお薦めです。
各事例の解き方と令和1年(2019年)~平成27年(2015年)までの過去5年分の過去問の解説付き。書籍がA4版と小さ目で持ち運びに便利。
平成28年(2016年)~平成24年(2012年)までの過去5年分です。
TBC受験研究会
平成25年~27年度の過去問解説です。
本日のまとめ
- 低価格ときたら、高付加価値。
- なお書きは、かなり重要なことを書かれている時の合図。
- 成城石井で買い物しているファミリー層がターゲット。
- 空き店舗をどう有効活用しようかの視点。
今回は試験的に多少脱線してみました。
本当は中小企業診断士の試験のことより、ネタを仕込んでいきたい。
真面目ネタが多いので、今後は多少変化つけていきたいと思います。
※2次試験対策の記事は、複数年に渡り学習したきた自らの記録、各種学習参考書や過去問解説の情報、 勉強会や学習仲間とのやりとり、ブログなどさまざまな情報を元に、改めて2次試験の問題を振り返り受験生の勉強の参考になればと思い記事にさせて頂いております。
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